2009年 11月 12日

11/11(水)PANTAさん×鈴木慶一さん 公開記念トークレポート

7日間ぶっ続けの公開記念イベント5日目は、ムーンライダーズの鈴木慶一さんとPANTAさんが登場。日本のロック史に残る名盤PANTA&HALの『マラッカ』をプロデュースした慶一さんとPANTAさんの40年近い関係とは如何に?
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まずはふたりの出会いにまつわるエピソード。71年の三田祭事件の真相が…。
PANTAさん「昔、鈴木慶一とは敵対関係にあると思い込んでいました。はっぴいえんどなどとは全く違う組織だと」
慶一さん(以下敬称略)「すり込まれてましたね。やはり三田祭事件のことが大きかったんでしょう」
PANTA「三田祭という慶応大の学園祭で頭脳警察が遅刻してしまって、ライブ時間がないと言われたので帰ろうとしたら、駐車場でTOSHIが「このまま帰るのか?」と。それもそうだと踵を返したところ、ステージサイドで黒ヘル軍団が腕組んではちみつぱいの演奏が終わるのを待ち構えてた」
慶一「はちみつぱいは何だろうと思いつつ無事演奏は終わって、次がはっぴいえんど。そこへ頭脳警察が乱入した」
PANTA「自治体がふたつあったことが原因だったんだけど、この事件には後日談があって、『あの騒ぎを鎮めたのは俺だ』と言ってるのが遠藤賢司、『あの騒ぎで一番被害を被った』と言っているのが吉田拓郎」(場内笑)
そんな関係だったふたりが、フライングドッグの平田国二郎さんというプロデューサーの仲介で再会。
慶一「会いに行くときは恐かった。リハ見てるだけで恐かったもんだからすり込まれてて。けれど実際会って話し出したら恐怖心は5分で吹っ飛びました。『どうも』と言ったときの笑顔で、あれ?いい人じゃんと」
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そして話は名盤『マラッカ』に。
慶一「PANTA&HALが出来上がったサウンドを持っていたから、それをどうするかというのが難しかった。頭脳警察より複雑な音楽をやっていたので、その複雑さをどうやってシンプルにするかと」
PANTA「当時フュージョン、テクノの嵐が吹き荒れていたから、意識したのはハードじゃなくて“ハードネス”ということ。そこを力説していた」
慶一「音のハードじゃなくてね」
PANTA「それと古代の中近東、アラブからの流れをシルクロードにしようかオイルロードにしようか迷っているんだけどどう思う?と慶一に聞くと、『それはマラッカでしょう!』と」
慶一「海が向いているんじゃないかと思ったんだな」
PANTA「 “マラッカ”というキーワードで慶一と強く結ばれて良かったなと思います」
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出会い、そして名盤誕生の裏話が聞けたところで最後は本作について。
慶一「すごくシンプルにPANTAとTOSHIは付き合ってるなと。この映画は、PANTAとTOSHIの付き合い、PANTAと菊池琢己の付き合い、このふたつが浮かび上がっている。それが一緒になったのが今の頭脳警察。面白い三角形だなと思う」
また、慶一さんはミュージシャンの「パブリックイメージ」という点に注目したとのこと。
慶一「ステージは荒っぽいイメージがあると思うんだけど、映画ではいい人なところばかり映っていて、いいのかなと(笑)。TOSHIはもっといい人に映ってる」この発言に場内大ウケ。
慶一「この映画はロックっぽさで埋め尽くされていないよね。ロックっぽくないところが垣間見えるときにすごくドキッとする。パブリックに出ないPANTAの別の面が映り込んでる」
PANTA「パブリックイメージを守ろうと思ったらカッコつけなきゃいけないけど、そんなのどうでもいいから」
慶一「カッコばかりつけてると大変。憂鬱になっちゃうよね。その点、俺たちは楽でいいね(笑)。かつての頭脳警察はカッコつけなければならなかったけど、どうでもいいと思えてきた?」
PANTA「薄らいできたね。それよりもロックって楽しいぜって感覚でやってる。時代が移り変わる中でいろいろな奴が戦線離脱していく。そんな中、ふたりでやってられるだけでいいんじゃないかと。初期衝動で好きだったものを今でもやってられる。こんなに幸せなことはない。この幸せを思いっきり享受しなければなと思います。だからピリオドが打たれるまでやってもいいんじゃないかと」
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ロックの大人っぽさをじわっじわっと感じた数十分となりました。
更に、同じ劇場で公開中の『あがた森魚ややデラックス」』の竹藤佳世監督とあがた森魚さんが登壇。あがたさんの「PANTAさんは歌が上手いよね!」発言に場内爆笑。竹藤監督も「今日はヘルメットと鉄パイプは持って来なかったんですが、気持ちだけ乱入ということで」とやや挑発。
続いてメディアアーティストの八谷和彦さんも引っ張りだされ、
「僕は普段のPANTAさんの方をよく見ているので、映画を見てこんなにかっこいい人だったんだ!と思いました」と盛り上げてくれました。


■ムーンライダーズは9/16に発売した3年ぶりのフルアルバム『Tokyo7』のリリースイベントを開催!
 『moonriders   TOUR'09"Tokyo,Osaka7"
11/28(sat)@JCB HALL
12/5(sat)@なんばHatch


■『あがた森魚ややデラックス』はシアターN渋谷にて11月13日まで。ほか全国順次公開。

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次回、11月12日(木)18:30からのイベントは一水会の鈴木邦男さん、木村三造さんとPANTAさんのトーク!木村さんから聞いたエピソードを元に作られた曲「七月のムスターファ」のお話などをうかがう予定!ご期待ください!
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by zk-movie | 2009-11-12 16:40 | イベント情報


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