2009年 12月 21日

12/19(土)PANTAさん×HIROKIさん(Dragon Ash)トークレポート

渋谷での上映に続き、頭脳警察のホームタウンともいえる新宿で上映中の本作。
追加上映を記念して、熱烈な頭脳警察のファンであり、音楽制作に多大な影響を受けたと公言するDragon AshのHIROKIさんを迎えPANTAさんとのトークショーを決行。ミュージシャン同士の愛と敬意の表し方について学ぶこと多し。
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まずは、HIROKIさんに頭脳警察との出会いから。
HIROKI「18歳の時、バイトをしていた中古レコード店に貴重なレコードばかり買い取りに持ち込んできたお客さんがいたんです。その中に頭脳警察のレコードがあって、存在は知っていたけれどもう活動をしていなかったんで聴いたことがなかったんです。それで聴いてみたら、これはかっこいい、と」
PANTA「頭脳警察は活動してない時だね」
HIROKI「そうなんですけど、遡って聴きましたね」
PANTA「統計を取ると、平均18.8歳の時に感動した物を人は感動の基準にするらしいよ。だから18歳の頃に観た映画、読んだ本、感動したもの、体感したものが、幸か不幸かその先ずっと影響を受けていくというデータが出ている。だからその頃にいろいろなものに触れておくといいんじゃないかなと思うんだけど、果たしてその頃に頭脳警察を知ったHIROKI君がまっすぐ育ったのかなと(笑)」
HIROKI「中学の時にはアナーキーを聴いてかっこいいなと。その後、スターリンを聴いて、こんなかっこいいヤツがいるのかと思いました」
PANTA「(スターリンが)臓物投げてかっこいいって思ったんだ(笑)」
HIROKI「そうそう、そんなことやっていいんだ!って」
PANTA「いいかどうかわかんないけど(笑)」
HIROKI「インディーズでそういうことをしてるのもかっこよかった。でも、メジャーで当たり障りのないことをやっている人たちが多い中で、頭脳警察はふざけるんじゃねえよ!銃をとれ!バカヤロウ!と。そんなこと言っていいんだと思いました。けど、そういうことを言える世の中じゃないとつまらない。そういう意味では、まっすぐ育ってますよ(笑)」
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18歳当時、HIROKIさんはPANTAさんの自伝を読んで音楽性だけでなく、生き方にも感銘を受けたという。
HIROKI「楽しんでいろいろなことをやってきているんだなと。一番影響を受けたのは、頭脳警察をやっていることがお金とかじゃないところ。そこがかっこいい。売れようとかお金になるから頭脳警察をやっているんじゃなくて、やらざるを得なくてやっている。やりたいという衝動。自分もそう在りたいと思います」
PANTA「好きなことをやって生きていけるということは本当に幸せ。売れようと思ったら18の時に事務所とケンカして辞めてないし。芸能というのは理不尽なことがまかり通る世界だけど、冗談じゃねえよ!と言って辞めた」
HIROKI「流されずに自分のやりたいことをやるというスタイルにはすごく影響を受けてます」
PANTA「その頃からずっと価値観として大事に思っているのは、楽しいか楽しくないかということ」
HIROKI「楽しんでやっているかどうかは音楽からも伝わってきます。実はこの間、初めて頭脳警察の生のライブを見たんです。めちゃくちゃかっこよくて圧倒されました」
PANTA「ステージにいる自分たちが楽しんでないと来てる人たちも楽しくない。基本的なことだよね。今はいろんなことができるから、いろんな可能性がまた出てきて、いろんな音楽をやりたい。やっぱり、やりたいことが先に立ってやるのがいいんじゃないかな。理屈や事情は後からついてくればいい。とりあえずやっちまえ!って。やらないよりはやったほうがいいから」
HIROKI「映画の中でもおっしゃってましたが、頭脳警察は死ぬまで是非続けて欲しいですし、俺は今41歳なんですが、あと20年くらいやっても大丈夫なんだなと思いました(笑)」
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頭脳警察とDragon Ash、音楽的なジャンルとしては異なる印象のバンドだが、その想いや志向性は一致するところも多いよう。実はミクスチャー頭脳警察をFUJIROCKのステージでシークレットで披露したこともあるというPANTAさん。ジャンル違いの音楽体験についても語ってくれた。
PANTA「以前、でかいレイヴに行ったことがあって、そのときにDJをしていたエイドリアン・シャーウッドの乗せ方がすごくて。基本はレゲエなんだけど、ぐっとハイにもっていってその後スコンと落として。ドラッグなしでナチュラルハイになれる。やっぱりいいDJがやると素晴らしい。これはすごい世界だなと思った。ジャンルは違えどいいものはいい。今の人って、空気感染で音楽を聴いてない。ヘッドホンやイヤホンで聴いたりしてて。やっぱりレイヴとか、音を空気で聴くのはいいよ。だからこの映画も、DVDになってから観るよりは映画館で観て欲しいなと思う」
HIROKI「映画は一気に観ました。ソロ活動のことを知らなかったので、そちらも素晴らしいと思いましたし、TOSHIさんについて知らない部分が多かったんですが、改めてかっこいいなと」
PANTA「ホント、この映画でTOSHI人気が急上昇しているね(笑)」
HIROKI「俺が言うことじゃないけど、もっと頭脳警察をみんなに知って欲しい。海外では、ローリング・ストーンズやビートルズ、WHOなんかを若者は絶対聴いている。だから今、ストーンズがツアーをやれば若い人もおじさんもおばさんもみんな観に行く。それはすごく素敵なことだと思います。だから、日本の古いロックもこんなにかっこいんだと知ってもらって、みんなに聴いて欲しい。時代も分かるし、感動できるし、是非映画も観て欲しいです」
PANTA「俺たちはジタバタしながら今を生きています。生きるのに忙しくて死んでる暇がない。とりあえず大好きなロックをやって、やれるところまで突っ走ろうと、思い切り人生を楽しもうと思っています。HIROKI君を道連れにするかも知れないけど(笑)」
HIROKI「ついていきます!(笑)」

若い世代から兄貴分として慕われるHIROKIさんも、PANTA兄貴の前では18歳の青年に還ったかのよう。Dragon Ashのステージでは見られない、意外な素顔をチラリ。そしてそんな顔をさせてしまうPANTAさんの大兄貴っぷりには今回もひれ伏してしまうのである・・・。

遂に東京での上映もラストWEEK!今週25日(金)まで!
まだご覧になっていないロックな紳士淑女の皆さん、大きなスクリーンで頭脳警察のデカサを知って欲しい。PANTAさんの言う「空気感染」を劇場で体感して、「ドキュ頭警」シンドロームに感染しよう!
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by ZK-movie | 2009-12-21 18:44 | イベント情報


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