2009年 11月 09日
7日間連続の公開記念イベント! 2日目は、日本赤軍メンバーのひとり岡本公三をモデルに描いた『幽閉者 テロリスト』が35年ぶりの作品として話題となった監督の足立正生さんをお迎えして瀬々敬久監督とのトークショーを行いました。 70年代はすれ違いで頭脳警察と会うことはなかったという足立さん。 「あの時代に会っていたら私に一本釣りにされてアラブに送り込まれていたねとPANTAと大笑いしてたんだけど。しばらく日本を離れていて、ゲリラから映画に戻った最初の作品『幽閉者 テロリスト』にPANTAに出演してもらった。彼は、私の裁判に傍聴に来てくれたり、仲間の重信房子と文通して『ライラのバラード』を作ったり、私たちではなく自分が刑務所に入っていたかもしれないと言ってくれてとてもフランクに話すことができる。自分の立ち位置を理解して信条を持って行動することを当時“情念”と言いましたが、PANTAは今も情念を持って音楽をやっていて、非常に美しい」とPANTAさんを高く評価。 映画の感想については「ライブシーンとプライベートシーンが、瀬々さんの粘着技で素晴らしくつながっていて、ステージの内外を一体のものに見せている。皆さんちょっと拍手してやってください!」と賞賛。会場には拍手と笑いが起こりました。 「5時間以上の長編だけど、1回観ただけで終われなくて私は2度観ている。それにこれはDVDで観たんじゃだめだね。映画館で観るとライブの良さも生きる。PANTAに負けないパワーで瀬々さんが作ったこの映画をぜひ映画館で味わっていただきたい」と力説してくれました。 5時間超となった本作を3部構成で見せる計画は始めからあったのかという問いに瀬々監督は、 「当初、手探りで何を軸にしたらいいかわからないで撮り始めたましが、団塊の世代に近い頭脳警察のバックボーンには日本の戦後や重信さんの問題があるということが見えてきて、3部で見せる構想が出来てきたんです。そして、撮影の中でTOSHIさんやPANTAさんの人間性の素晴らしさに触れ合えたことで最終的にはヒーローの物語にしたかった」と。 その言葉に足立さんも強くうなずき、 「頭脳警察は時代そのものを歌いあげている。墓場までロックをやるのがヒーロー。彼らはその役割を知っている。唯一の欠点はPANTAが酒を飲めないことかな(笑)。次は『ニューヒーロー』という歌を頭脳警察に歌ってほしいね!」と提案。常に時代と向き合う頭脳警察を同志としてリスペクトする足立さんの熱い想いが溢れるトークイベントとなりました。 足立さんのお墨付きを頂いたところで、1度と言わず2度でも3度でも、本作を映画館で是非!堪能してください! そして、本日9日(月)18:30からのイベントゲストは、瀬々敬久監督と、なんと本作と同日公開『行旅死亡人』の監督であり、瀬々監督とも多くの作品を共に作ってきた井土紀州さんとの盟友トークです!ご期待ください!
by zk-movie
| 2009-11-09 12:02
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